中東などからの移民を乗せた船2隻がイタリア南部の沖合で難破し、少なくとも11人が死亡、数十人が行方不明になっています。

 国連などによりますと17日、イランやイラクからの移民を乗せトルコを出発した船が、イタリア南部の200キロ沖合で火災を起こし転覆したということです。

 12人が救助されましたが、1人が死亡、子ども26人を含む66人が現在も行方不明になっています。

 救出された人によりますと、船は数日間浸水した状態だったものの救命胴衣はなかったということです。

 また同じ日、シリアやパキスタンからの移民を乗せてリビアを出発した別の木造船もイタリア南部の沖合で難破しました。

 船に乗っていた移民のうち51人が救助されましたが、10人が船の中で遺体で発見されたということです。