東京電力福島第一原発事故の追加賠償をめぐり、宮城県丸森町筆甫地区の住民らが福島市などと同水準となる1人8万円の支払いを求め、裁判外紛争手続き=ADRを申し立てたことが分かりました。
丸森町の筆甫地区振興連絡協議会によりますと、筆甫地区の236世帯396人が東京電力による追加賠償を求めて、21日付で原子力損害賠償紛争解決センターに2回目のADRの申し立てをしたということです。
申し立てでは、福島市などの自主的避難等対象区域と同じ水準の賠償となるよう1人8万円、総額3168万円の支払いを求めています。
協議会の庄司一郎会長は「筆甫地区は宮城県でも放射能被害が大きい地域。福島県の住民と同等の賠償を受ける権利がある。放射能に県境は関係ない」と話しています。
東京電力は「請求内容と主張を詳しく伺った上で、和解仲介手続きに則り誠実に対応したい」とコメントしています。