東北電力の株主総会が開催されました。9月ごろを目指す女川原発2号機の再稼働をめぐり、一部の株主からは中止を求める議案が出されましたが否決されました。

 東北電力の株主総会は午前10時から仙台市青葉区の本店で行われ、株主約200人が出席しました。

 樋口康二郎社長が9月ごろを目指す女川原発2号機の再稼働について「安全確保を最優先に地域の皆様からのご理解をいただきながら、全力で取り組みたい」と話しました。

 株主「13年間止まっていた女川原発2号機を再稼働させようとしています。この愚かな選択を止めて原発を廃炉にするべき」

 一方で一部の株主からは、1月の能登半島地震を踏まえ安全対策を見直すまで女川原発2号機を再稼働させないことを求める議案が提出されました。

 採決の結果、取締役の選任など会社側が提案した議案は全て可決されましたが、原発の再稼働中止など株主が提案した5つの議案については、賛成少数でいずれも否決されました。

 脱原発東北電力株主の会篠原弘典代表「再稼働を思いとどまることを我々望んでいるのですけども、そのためにいろいろな形でこれからも取り組みを進めていきます」