都知事選を前に4人の候補予定者が会見場に。注目の直接対決となりました。

■都知事選 初の「直接対決」

 告示日を20日に控え、初の直接対決です。

東京都 小池百合子知事(71) 「私はこの4文字『首都防衛』に力を込めました。もっとよくなる東京大改革3.0を続けて参ります。未来を担う命、子どもや子育てを守る、その世帯を守っていきます。物価高など厳しい環境から生活を守って参ります。自然災害も激甚化しています。都民の命と、そして東京の未来を守る戦い、これを都民の皆様に訴えていきたいと思います」

蓮舫参院議員(56) 「若者の手取りを徹底して増やす、都をガラス張りにする、この2点です。若い人たち、残念ながら貧困から抜け出せない方たち。奨学金の負担、雇用の不安、徹底的に取り除く。それは結果として税収、社会保険料の増につながる。そしてシニアを支えていく持続可能な東京都を作りたい。納めた税金が何に使われているのか、そこで果実が出たら躊躇(ちゅうちょ)なく若者に、現役世代に、シニアに振り分けていきたいと考えています」

広島・安芸高田市 石丸伸二前市長(41) 「私の政策のさらに上にある掛け声です、『政治屋の一掃』。仕事をするふりをして一向に成果を上げない、そんな政治屋を一掃したいとこれまでずっと考えてきました。恥を知れ恥を、これが国民の思いだと思っています」

元航空幕僚長 田母神俊雄氏(75) 「都政は都民の安全と豊かな暮らし、これを実現しなければならない。しかし、この十数年を見ていると都はより安全になったのか、そして暮らしが豊かになったのか、なっていないのではないか。皆さん公約の善しあしよりは、この人は本当に実現能力があるのか、その実行能力も十分に判断していただきたいと思います」

 これまでに、過去最多人数58人が立候補を表明している東京都知事選挙。

■小池氏と蓮舫氏 「直接対決」

 候補予定者から候補予定者への質問です。

蓮舫参院議員 「小池都知事にお伺い致します。毎日のように私のところにもテレビ局から、小池都知事と蓮舫の討論会を企画したいというご依頼を頂く。ただ残念ながら小池都知事側から多忙を理由に断られてしまって、こうした討論会、テレビ局が企画した討論会にぜひ一緒に出ていただけないでしょうか」

小池百合子知事 「なかなか公務で忙しいというのは、これはもうお分かりの通りでございます。また、今回は50人以上も出られるということで、この公平性の担保をどうするのかは非常に大きなテーマでもあろうかと思います。すでにいくつかご要望もいただいておりますので、それらの討論の機会を生かしていきたいと思っております」

蓮舫参院議員 「公平性の担保は大事です。でも、きょうここで記者クラブの主催でも4人ということでやらせていただいていますので、1つのスタンダードがここにできていると思います」

 報道陣からも質問が飛びました。

小池百合子知事 「(Q.プロフィール学歴問題について、決定的な証明などは出せないものか?)何度も証明は出している。どこにハンコが足りないとかサインが足りないとか言っているようだが、カイロ大学そのものが認めている。このような選挙間近になって、4年前もそうでした。これは選挙に対しての妨害と言わざるを得ない」

蓮舫参院議員 「(Q.小池都政が自民党と二人三脚になっていて、これでは改革できないと最初の会見で言っていた。ただ、きのうは触れていない?)最初の会見の時の私の思い、志は変わっていません。自民党が独自の候補者をこの都知事選に出さないというのはすごく失望しているんです。堂々と戦いたかった。だったら自民党が表なのか裏なのか、水面下なのか、応援する人がいるならば私は今の自民党に負けたくない」

小池百合子知事 「(Q.小池氏は今の自民党をどのように評価している?)私は保守の皆様方から『小池さん出て』という大変熱いコールもいただきました。そして今回の3期目の挑戦を予定しているところです。多くの方々、幅広く、また強くご支援いただければと思っております」 「(Q.自公が政権を失ったら、また与党との関係は変わる?)いえ、それは幅広くお付き合いさせていただかなければ、リアルに今、都政を担っているわけでございますから、そこは連携するところはしていくのは当然のことだと思っています」

■石丸氏 田母神氏とも論戦

 4人にはこんな質問も出ました。「原発の利用についてイエスかノーか」。

田母神俊雄氏 「私はイエスです。原発が危ないというのは、日本に仕掛けられている情報戦だと思うんですよね。日本に十分、電力を供給させない、放射能が危ないというのも仕掛けられていると思うんですね」

蓮舫参院議員 「原発の利用はイエス、ノーで答えられるような両極の問題ではないと思います。再生可能エネルギーを私は徹底的に進めていきたいと思います」

小池百合子知事 「私は安全性の確保、これについて様々な手続きが行われ、特に柏崎刈羽について様々な手続きを踏まえて進んでいると承知しています」

石丸伸二前市長 「現状イエスです。私は日本の科学者、技術者を信じます」

 注目の東京都知事選は20日告示、来月7日投開票です。