宮城県は水痘、いわゆる水ぼうそうの感染が広がりつつあるとして、20日に注意報を出しワクチン接種などを呼び掛けています。
水ぼうそうは、2週間から3週間の潜伏期間の後かゆみを伴う発疹や発熱などの症状が見られる感染症です。せきやくしゃみ、水疱に触ることなどで感染します。
県は、3日から16日の2週にかけて水ぼうそうの患者数が気仙沼保健所管内で1医療機関当たり1.5人と、基準値の1人を超えたため、20日に2024年度初めて全域に注意報を発表しました。
県の担当者は、特に大人が感染するとまれに肺炎や脳炎などの合併症に陥るなど重症化するケースがあると話します。
県疾病・感染症対策課中嶋亜希子技術副参事「小さい子だけがかかるわけではなく、むしろ大人になってからかかってしまった方が重症化する傾向がある」
その上でしっかりとした対策を取るよう呼び掛けています。
県疾病・感染症対策課中嶋亜希子技術副参事「水ぼうそうの予防はワクチンの接種が一番大事になっている。家族や身近な人が感染した場合には、石けんと流水による手洗いやタオルの供用を避けるなどの基本的な感染対策を徹底してほしい」