岸田総理大臣はNATO(北大西洋条約機構)の首脳らとの会談を終え、ドイツに到着しました。国際会議を除き、初めての訪問となります。

 ショルツ首相との会談では、中国が輸出入や関税などで圧力を掛ける行為を念頭に経済安全保障分野での連携を加速させる方針です。

 安全保障分野では、すでに自衛隊とドイツ軍の間で食料や燃料を融通できる協定が締結されていて、こうした連携もさらに進めたい考えです。

 ショルツ政権はメルケル前政権の中国寄りの姿勢から修正を図っていますが、政府関係者は「ヨーロッパのなかで中国に引っ張られている方だ」と指摘し、対中国を念頭に関係強化を図る狙いがあります。