原爆で亡くなった人たちを悼もうと仙台市で式典が開かれました。

 式典は宮城県の被爆者らが毎年開いていて、広島と長崎の原爆で亡くなった県内関係者284人を悼みました。

 平和宣言・仙台市立長町中学校2年岩間悠太さん「1人にできることは限られていても、1人1人の平和への願いが本当の平和へとつながっていきます」

 式典では、長町中学校の岩間悠太さんが平和宣言を読み上げました。

 8歳の時に広島で被爆した木村緋紗子さん(87)は、父親など親族8人を失いました。

 県原爆被害者の会木村緋紗子会長「今、被爆者もみんな亡くなり、残った人間っていうのが今日も3名ぐらいしか来てないんですよ。やはり平和な世界を作りたいなって。世界とまではいきませんけど、せめて日本だけでも平和でいたいなと思っております」

 厚生労働省によりますと、宮城県内で被爆者健康手帳を持つ人の数は2024年3月末時点で80人です。