9月の自民党総裁選に岸田総理大臣が「出馬しない方がよい」と答えた人が57%に上ったことがANNの世論調査で明らかになりました。今回の結果、岸田政権はどう受け止めているのでしょうか。

 (政治部・千々岩森生記者報告)  岸田総理は来月中旬以降に総裁選への出馬を判断する見通しですが、過半数が否定的な意見となり、世論が影響を与える可能性もあります。

 一方、興味深いのは「政権交代」を望む数字と政党支持率の関係です。

 実際に「政権交代」が起きた過去2回を振り返ると、2009年に民主党政権が誕生した時も、3年後に自民党が政権を奪還した時も、いずれも選挙のかなり前から野党側の政党支持率が与党側を上回っていました。

 (Q.今回はその時と違い野党の政党支持率が与党より低いままですが、与野党はどう受け止めているのか?)

 自民党関係者からは、「今は支持率が高くても、選挙になれば政権への批判票が野党に乗る」と警戒感を示します。

 一方、立憲民主党の議員からは「今は与党の失敗を待っているだけだ。立憲としての価値観を示さないと先はない」と強い危機感が聞こえてきます。