バイデン氏の撤退表明で、今後の選挙戦はどのように変わるのでしょうか。ワシントンから報告です。

 (小島佑樹記者報告)  バイデン氏の撤退を受けて、選挙戦はすでに「トランプ氏対ハリス氏」の構図で動き出しています。

 共和党の関係者は「バイデン氏がもっと粘ってくれると思っていた」と漏らしています。

 バイデン氏が相手なら楽に勝てたのに、というのが本音で、トランプ氏は早速ハリス氏への攻撃にシフトしています。

 一方の民主党にとって、選挙までわずか3カ月半というタイミングでの撤退は大きな賭けではありましたが、根強かったバイデン氏の高齢不安はこれでなくなりました。

 アメリカメディアによりますと、撤退のニュースが伝えられて以降、民主党には43億円を超える寄付が集まり、党内の有力者も次々とハリス氏を支持すると表明しています。

 こうした期待感が高まる一方で、ハリス氏に一本化するプロセスを巡って、透明性や公平性を求める声も高まっています。

 民主党とハリス氏は当面、納得感のある形で党内をまとめあげ、新たな顔ぶれでの再スタートを強く打ち出せるかが焦点です。

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