旧ビッグモーターから保険金の不正請求問題などへの対応を引き継いだ新会社が、損害保険大手4社に対して不正請求についての調査を打ち切ると通知したことが分かりました。

 関係者によりますと、損保大手4社は先週、不正請求問題などへの対応をビッグモーターから引き継いだ新会社「BALM」から調査を打ち切ると通知されました。

 「BALM」は、旧ビッグモーターの不正請求の調査継続が難しいことなどを理由に挙げているということです。

 旧ビッグモーターには、およそ6万5000件の不正請求が疑われる事案がありますが、損保大手4社とBALMで解決できたのはおよそ1700件(2.6%)にとどまっています。

 このため損保大手4社は、新会社になる前から独自に不正請求に関する調査を実施していて、対象となる契約者にはすでに返金作業などを進めています。