南シナ海で緊張が高まる中国とフィリピンの外相が会談し、中国側は緊張の原因はフィリピン側にあると牽制(けんせい)したうえで、緊張緩和のため対話を続ける考えを示しました。

 中国の王毅外相は26日、ラオスで、フィリピンのマナロ外相と会談しました。

 中国外務省によりますと、王毅外相は「良好な関係を築くのは難しいが、壊すのは簡単だ」と述べ、南シナ海での緊張の原因はフィリピン側にあると改めて強調しました。

 また、22日までに発表されたアユンギン礁での補給活動の暫定的な合意についても「朝令暮改の態度を取れば、中国は断固として反応する」と牽制しています。

 一方、緊張緩和のためには対話を続ける必要を強調していて、フィリピン側も対話の継続に同意しています。