2022年度に医療や年金など社会保障に使われた総額は137兆8337億円で、前の年度から初めて9189億円減少しました。新型コロナ対策の費用が抑えられたことが要因とみられています。

 国立社会保障・人口問題研究所によりますと、2022年度の医療・年金・福祉などに充てられた社会保障給付費は137兆8337億円でした。

 コロナ対策のための関連費用が抑えられ、過去最高だった2021年度の138兆7526億円から0.7%減少しました。

 前年度から減るのは1950年度の統計開始以来初めてですが、過去2番目に高い水準です。

 部門別では「年金」が55兆7908億円で、「医療」が48兆7511億円でした。

 一人あたりの社会保障給付費は110万3100円で、前年度比で2400円少なくなっています。