「一日遅れの日銀ショック」が市場を揺るがせています。

 1日の日経平均株価は一時1300円以上も値下がりし、前の営業日より975円安い3万8126円で取引を終えました。

 先月31日、日本銀行が追加の利上げを決めたことから、急激な円高が進んだことが大きな要因です。

 一時1ドル148円台とおよそ4カ月ぶりの水準となり、円安の恩恵を受けていた輸出関連株を中心に売られました。専門家はこう分析します。

マネックス証券 広木隆氏 「我々の間では、“一日遅れの日銀ショック”と言っています。日銀の利上げとかに対するネガティブな反応が一日遅れて出たというのが、 きのうの大幅下落の要因です」

 利上げの影響は今後さらに大きくなりそうです。

広木氏 「住宅ローンの金利が上がるとか、預金の金利が少しついてくるとか、そういうような類の話が言われてますけれども。経済全体をみると、これまでゼロ金利下で生きながらえてきた、本当だったら倒産してもおかしくない企業が淘汰されていく」

 日経平均先物は夜間取引で大幅に値を下げ、3万7000円を割り込みました。

 この後の東京株式市場でも大幅に値を下げて、取引が始まることが予想されます。

(「グッド!モーニング」2024年8月2日放送分より)