本格的な夏の観光シーズンを迎えた日本有数の観光地でAI(人工知能)を使った相乗りタクシーの実証が始まりました。

 神奈川県箱根町で1日から、観光客向けにAIを使った相乗り移動サービスの実証が始まりました。

 箱根町は年間およそ2000万人が訪れる日本有数の観光地です。

 観光地や宿泊地が町中に点在していることから、車やタクシーの利用が多く、慢性的な交通渋滞やタクシーの待ち時間が課題となっています。

 乗りたい場所と降りたい場所を入力して予約をすると、複数人の希望場所からAIが最適なルートを割り出して迎えに来てくれるということです。

 この取り組みでは10人乗りの車両などを使い、AIによって効率的に乗車率を上げることで、町内を走行する車両台数を減らし混雑の緩和をはかります。

 主体となってこの事業を行う関西電力は、車から排出される二酸化炭素の量を減らすことで脱炭素社会の実現に貢献したい考えです。

 実証実験は来年7月末まで行われ、実証を通じてルート設計の向上などより使いやすいサービスを目指すということです。