一般ドライバーが自家用車で客を運ぶライドシェアについて、仙台市では希望するタクシー会社があれば5月中にも始まる見通しです。仙台市では少なくとも8社のタクシー会社が参入の意向を示していることが分かりました。
日本のライドシェアは、国の許可を受けたタクシー会社の管理の下で一般ドライバーが自家用車で客を運ぶサービスで、4月に東京都などで先行して始まりました。
仙台市では早ければ5月中にも始まる見込みで、国土交通省は金曜の午後4時台から7時台までと土曜の午前0時台から3時台までに限って実施を認めています。
国土交通省は10日午後5時までタクシー会社への意向調査を行っていて、関係者によりますと仙台市に営業所を置く46社のうち8社から9社が参入の意向を示していることが分かりました。
国土交通省の調査では仙台市で金曜の夕方は50台、土曜の深夜は30台のタクシーが不足しているとしていて、導入時にはそれぞれの半数の台数がライドシェアに割り当てられる予定です。
東北運輸局は、17日にはタクシー会社ごとに割り当てる車両の台数を決め各事業者に通知する方針です。
ライドシェアへの参入を予定するタクシー会社では、ドライバーへの研修が行われるなどサービス開始に向けた準備が進んでいます。
ライドシェアへの参入を予定している仙台市若林区の観光第一交通は、新規で採用されたタクシー運転手の養成期間中に通常の勤務に加え、ライドシェアのドライバーをしてもらうことにしています。
サービス開始を控え、10日もドライバーへの研修が進んでいました。
安全運転の指導では、歩道を横切る際に一時停止するなどドライバーの基本を担当者がマンツーマンで指導します。
ライドシェアの配車は、アプリを使います。実際に客からの依頼を受けて迎えに行くまでの流れを確認し、アプリの道順通り無事に目的地へ到着することができました。
運転手千葉隆浩さん「初めて運転するということで緊張してしまいまして、道を間違えたりしてしまったんですけども。運転技術、接客マナーも教わると思うので、差別化が図れたらいいなと思います」
観光第一交通では、専用アプリへの更新など環境整備した上で6月以降のサービス開始を目指しています。
観光第一交通小野寺慎太郎取締役「何よりも最優先であるのは安全性だと思いますので、実際に運行されている事案を参考にしながら、カスタマイズしなければいけないと思うのでどんどんといいものを取り入れながらやっていきたいと思っております」