先週末に2000円以上値下がりした日経平均株価は5日も下げ止まる気配がありません。一時2500円以上値下がりしました。

 (経済部・島田龍二記者報告)  わずか3営業日でおよそ5000円の値下がりに市場関係者も「想定外だ」と、驚きを隠せない様子です。

 日経平均は5日も取引開始直後から急落し、下げ幅は一時2500円を超え、およそ7カ月ぶりに取引時間中に3万3000円台となりました。

 午前の終値は先週末より1662円安い、3万4247円でした。

 2日に発表されたアメリカの雇用統計が市場の予想を大きく下回り、アメリカ景気の減速がさらに意識されました。

 結果、アメリカの主要な株価指数がそろって下げたことが東京市場にも影響しています。

 また、円相場も一時およそ7カ月ぶりに1ドル=144円台をつけるなど、急速に進む円高も株価急落の要因となっています。

 安くなった株を買い戻す動きもあると見られていますが、今後もしばらく不安定な値動きが予想され、市場では警戒感の強い状態が続いています。