イングランド北西部で起こった刺殺事件を巡る嘘の情報が広がり、イギリスで極右主義の支持者らによる暴動が拡大しています。

 イギリス各地で移民排斥を掲げる極右主義の支持者らが、難民らが滞在するホテルやモスクなどを標的に暴動を起こし、警官らとの激しい対立が続いています。

 発端となったのは、先月29日にイングランド北西部サウスポートのダンス教室で3人の少女が刃物で殺害された事件です。

 イギリス出身の容疑者の少年についてSNSなどで、「ボートでイギリスに来た、イスラム教徒」と嘘の情報が拡散され、反イスラムや移民排斥を呼び掛けるデモが各地で起きています。

 スターマー首相は4日、「私はこれを極右の暴徒と呼ぶことを躊躇(ちゅうちょ)しない」と強く非難しました。