長崎は9日、被爆から79年となる原爆の日を迎えました。アメリカやイギリスの大使らが欠席するなか、平和祈念式典が行われました。

 (下田朋枝アナウンサー報告)  式典はつい先ほど終了しました。

 今年は長崎市が不測の事態の発生を懸念し、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を続けるイスラエルを招待しなかったことから、日本を除くG7、6カ国とEUの駐日大使がそろって欠席する事態となりました。

 G7、6カ国とEUは公使らが代理出席しました。

 式典には、遺族や被爆者、岸田総理大臣などおよそ3100人、100の国と地域が参列し、原爆が炸裂した午前11時2分、犠牲者に黙とうを捧げました。

鈴木長崎市長 「核保有国と核の傘の下にいる国の指導者の皆さん、核兵器が存在するが故に、人類への脅威が一段と高まっている現実を直視し、核兵器廃絶に向け大きく舵を切るべきです」

 岸田総理はあいさつで、「核軍縮を巡る情勢が一層厳しさを増している今だからこそ『長崎を最後の被爆地に』と世界へ強く訴え続けていく」と述べました。