広島への原爆投下から79年。夜明け前から、多くの人が祈りをささげました。

平和記念式典の平和宣言で、広島市の松井市長は、核抑止力の依存からの転換を訴えました。

広島市・松井一實市長 「混迷を極める世界情勢をただ悲観するのではなく、先人たちと同様に決意し、希望を胸に心を一つにして行動を起こしましょう。そうすれば核抑止力に依存する為政者に政策転換を促すことができるはずです」

岸田総理 「『核兵器のない世界』の実現に向けて、努力を着実に積み重ねていくことは、唯一の戦争被爆国である我が国の使命です」

亡くなった被爆者は約34万人。式典には、いまもパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルの駐日大使の姿もありました。

出口の見えない世界中の争いに、地元の小学生たちが、平和を訴えかけます。

小学6年・加藤晶さん 「今もなお、世界では戦争が続いています。79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、あすを共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです」

小学6年・石丸優斗さん 「本当にこのままでよいのでしょうか。願うだけでは平和は訪れません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです」