関東から沖縄まで全国707の市町村に発表された南海トラフ地震の臨時情報。

■ライフセーバー 注意呼びかけ

 初めて出された「巨大地震注意」。影響は関東にも。

 千葉県銚子市の海水浴場。初の「巨大地震注意」の対象地域となり、海水浴客に注意を呼び掛けています。

銚子マリーナ海水浴場 ライフセーバー 「ライフセーバーが一時避難所まで先導するような形になります」

 9日午前中、予定されていた津波避難訓練、巨大地震注意を受けて中止しました。

ライフセーバー 「全体的な人数としても半分ほどじゃないですけど、(海水浴客は)3割ぐらいは減ってしまってるのかなと」

■震度6弱 宮崎など13人けが

 8日、宮崎県で最大震度6弱を観測した地震。宮崎と鹿児島では、転倒するなどで13人がけがをしています。

 気象庁は、南海トラフで巨大地震が発生する恐れがやや高まったとする「巨大地震注意」を発表しました。

 関東では備蓄に向けた動きが進んでいます。

■宮崎6弱 停電で冷凍食品が…

 2階建ての住宅は1階部分が潰れ、大きく傾いています。

 現地のドラッグストアは、品薄が続いています。撤去された冷凍食品や水などを購入する客も相次ぎます。

客 「備蓄はあったけど、もうちょっと持っておきたい」

■ホームセンター 防災グッズ人気

 遠く離れた関東でも備えは進んでいます。

 川崎市にあるホームセンター。ガスコンロなど防災グッズのコーナーを設けています。

客 「防災グッズ、家に準備してあるけど足りない分を買い足しに来た」 「ごはん、水、非常用トイレを買った」

ホームセンターコーナン 川崎小田栄店 高須徹主任 「(非常食)1週間分の3倍から8倍を求めている。在庫は用意しているので慌てずに、冷静に買い求めていただきたい」

■グループホーム 海の近くから避難

 地震を受けて発表された、初の「巨大地震注意」。対象は1都2府26県に上ります。

職員 「下着はいっぱい入れた」

入所者 「下着はみんな入れた」

職員 「終わりかな、これ以上持っても」

 その対象地域となった三重県尾鷲市。海の近くにあるグループホームでは、入所者の避難を始めました。同じ系列の施設へ、津波浸水域から浸水域外への避難です。

在宅ケアグループあいあい 東加絵さん 「さらに現実味を帯びてきた。大丈夫だと思うのではなく、すぐに避難できるように」