週明けのニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は140ドル下落しました。アメリカの7月の消費者物価指数を前に、買いを手控える動きが広がっています。

 そもそも、1カ月前に市場が円高・株安に転換するきっかけとなったのが、先月発表されたアメリカの消費者物価でした。

 日経平均株価が史上最高値を付けた先月11日夜、アメリカの消費者物価が市場予想を下回ると、「FRB(連邦準備制度理事会)が9月に利下げに踏み切る」という観測から、為替が円高に転じました。

 そこに追い打ちをかけるように日本の為替介入があり、その後の1ドル=141円台まで向かう急速な円高・株安の起点となりました。

 14日夜に発表される消費者物価指数も、アメリカの今後の利下げスピードがどうなるのか見極める上で非常に重要です。

 円相場は12日、一時1ドル148円を付けました。シカゴの日経平均先物は、3万5500円近辺で取引されています。

(「グッド!モーニング」2024年8月13日放送分より)