岸田総理大臣は閣議の後、閣僚らに対し、総裁選への不出馬の意向を改めて説明し、「お気兼ねなく、閣僚としての職務に支障のない範囲で堂々と論戦を行ってほしい」と述べました。

林官房長官 「閣僚のなかには総裁選に名乗りを挙げることを考えている方もいると思う。お気兼ねなく、閣僚としての職務に支障のない範囲で堂々と論戦を行ってほしいと発言があったところであります」

 岸田内閣の閣僚のなかでは、高市経済安保担当大臣や河野デジタル大臣が9月の自民党総裁選への出馬に意欲を見せています。

 出席者によりますと、閣議の後の懇談会は和やかな雰囲気で、岸田総理から閣僚のこれまでの力添えに感謝を述べるとともに「新総理が決まるまでの間、緊張感を持って職務にあたっていただきたい」と述べました。

 一方、林官房長官は岸田総理の不出馬について「私としては大変、無念な思いだ」と述べ、「最後の1日まで総理をお支えする」と強調しました。

 そのうえで林長官の自身の出馬については「コメントは差し控える」と述べるに留めました。