岸田総理大臣の総裁選への不出馬表明を受けて、自民党内ではポスト岸田レースの号砲が鳴りました。

 (政治部・大石真依子記者報告)  岸田総理は15日朝、全閣僚を前に「お気兼ねなく、堂々と論戦を行ってほしい」と呼び掛けました。

 党内では早速、新しい“選挙の顔”選びが始まっています。

自民党 小林前経済安保担当大臣 「今は何度も申し上げている通り、政治家としての力を高めることに尽きると思っています」

 小林氏を巡っては若手を中心に待望論がありますが、選挙の顔になるかといえば知名度不足は否めません。

 党内からは、知名度の高い小泉氏が出れば一気に票が流れるとの見方があり、本人も出馬を模索しています。

 一方、世論調査で安定した人気を誇る石破氏ですが、直近の勉強会の出席者はわずか8人と寂しく「今の段階でこれでは無理だ」との厳しい指摘もあります。

 このほか茂木氏や河野氏、高市氏らも出馬を見据えた動きを見せています。

 閣僚経験者は「刷新感が出てなおかつ安定感のある人は誰なのか、皆必死に考える1カ月になるだろう」と話しています。

 どの候補もまずは推薦人20人を集められるかが焦点で、構図が見えてくるのはもう少し先になりそうです。