川崎重工業は船舶用のエンジンの検査でデータを書き換える不正があったと発表しました。国土交通省が22日に立入調査をする予定です。

 川崎重工などによりますと、2000年以降に起工した主に大型の貨物船やフェリー向けのエンジン674台のうち673台で燃料消費率のデータを改ざんしていたことが分かりました。

 川崎重工は大気汚染物質である窒素酸化物などの排出量が規制値内に収まっているかどうか調べていて、国交省は調査が終わるまで出荷に必要な証書を交付しないと発表しました。

 また、22日に神戸工場の立入調査を実施する予定です。

 川崎重工は「度重なるコンプライアンス事案について深刻に受け止めている。企業風土の改革に全力で努める」としています。