宮城県の新型コロナウイルス感染者数は、2週連続で減少しました。ただ、お盆で医療機関が休みだった影響があり、先行きは楽観できません。

 宮城県で18日までの1週間に確認された新型コロナの感染者数は1医療機関当たり7.46人で、前の週より5.09人減りました。地域別にみると気仙沼が17.75人、大崎が16.80人、石巻が11.90人などとなっています。

 感染者数は2週連続の減少ですが、県はお盆で医療機関が休みだった影響が大きいとみています。前年はお盆明けに感染者数が急増していて、引き続き警戒しています。

 仙台市のクリニックでは、発熱の症状がない患者が増えていて夏休みが終わり学校再開後の感染拡大を懸念しています。

 若林区の七郷クリニックでは毎日10人ほどのPCR検査を行っていて、陽性率は5割から7割ほどと高い状態が続いています。

 七郷クリニック阿部基院長「まだ高いレベルにあるということは言える。引き続き注意をしていただきたい。学校が始まってから1週間位経ってくると増えてくるのではないかと懸念されておりますね」

 阿部院長によりますと、現在流行している変異株KP.3は感染しても発熱しない場合が多く熱なしコロナとも呼ばれていて、気が付かないうちに感染を広げてしまう可能性があると言います。

 七郷クリニック阿部基院長「(コロナの感染者が)職場で2、3人出たので風邪症状があるので見てほしいということで、熱は36℃台なんだけど、検査をしたら陽性ということは結構ありますね。発熱でなくても、風邪症状の方は軽く考えないで、自分で家庭での検査でも結構ですけども、病院に来て検査をしていただくというスタンスが大事かなと思っています」