地震の補助金に関して口利きを行い報酬を受け取った罪に問われている、元宮城県議の初公判が仙台地裁で開かれ、元県議は「正当な政治活動だった」と、起訴内容を否認しました。

 元宮城県議の仁田和廣被告(73)は、2021年から2022年にかけ、福島県沖の地震で被災した企業を支援する補助金が交付されるよう、水産会社の依頼で県職員に働きかけ、見返りに現金50万円を受け取った罪に問われています。

 仙台地裁で開かれた初公判で、仁田被告は起訴内容を否認しました。

 弁護側は「復興のために行った正当な政治活動だった。見返りではなく政治献金として現金を受け取った」として、無罪を主張しました。

 一方検察側は、仁田被告は業者に対して働きかけをしたと伝えた上で「経費掛かるから頼むね」と見返りを求めていたと指摘しました。