アフリカ北東部のスーダンにあるダムが大雨で決壊しました。20以上の集落が濁流にのみ込まれ、少なくとも30人が死亡しました。

 決壊したのはスーダン東部の都市ポートスーダンの北およそ40キロにあるアーバートダムです。

 ダムは25日、大雨のため決壊し、周辺に大規模な洪水を引き起こしました。

 国連や地元当局などによりますと、20の集落が壊滅し、少なくとも30人が亡くなったということです。

 150人から200人が行方不明だという情報もあります。

 ダムの西側だけでおよそ5万人が洪水の影響を受けたとしていますが、東側の地域には立ち入ることもできず、被害の詳細は分からないということです。

 紅海に面した港湾都市ポートスーダンは長引く内戦の影響で数十万にも及ぶ住民が避難していて、決壊したダムを水源にしていることから人道状況の悪化が懸念されています。