ガザ地区の衛生環境が悪化し感染症ポリオの蔓延(まんえん)が懸念されるなか、イスラエル軍とハマスがワクチン接種のために、一時的な停戦に合意したことが明らかになりました。

 WHO(世界保健機関)は29日、子どもたちにポリオの予防接種をするため、イスラエル軍とハマスがガザ地区での戦闘を3日間停戦することに合意したと発表しました。

 9月1日から始まる予定でおよそ64万人分の接種をする計画です。

 まずはガザ中心部で3日間実施され、その後、南部と北部に拡大しそれぞれ3日間ずつ接種を続けるとしています。

 WHOの高官は、「必要な場合には、地区ごとに1日、あるいはそれ以上延長することで合意している」と述べました。

 衛生環境の悪化でガザ地区では25年ぶりにポリオ感染が確認されていて、蔓延が懸念されています。