台風10号について、気象予報士の佐藤さんの解説です。

 (佐藤圭一気象予報士解説)  台風の勢力は弱まりつつありますが、大雨への警戒は緩めることはできません。

 台風10号は現在、九州を抜けて四国へと向かっています。

 来月1日にかけてゆっくりと近畿地方へ移動する見込みです。

 台風に近いのは西日本ですが、湿った空気の影響で離れた場所でも記録的な大雨となっています。

 今、特に危険な状況になっているのは神奈川県内です。

 小田原ではたった一日で2カ月分の雨が降りました。

 すでに冠水などの被害が発生し、静岡や東京でも災害の危険度が高まっています。

 こうしたなか、再び激しい雨が降る恐れがあります。

 この後も台風が近い西日本、そして関東や東海でも断続的に雨が強まります。

 次第に台風の形は崩れてきますが、非常に危険な雨雲が31日、近畿から東海、関東へと移動してくる見込みです。

 再び雨のピークがやってきそうです。

 31日、来月1日の2日間で降る雨の量を色で表したものです。

 静岡など東海付近は300ミリ、関東でも神奈川は200ミリ程度の雨がこの後さらに降る見込みです。

 雨への警戒を続けて下さい。