自民党の総裁選を巡り、3日午後、林官房長官が正式に出馬表明します。

 (杉本慎司記者報告)  若手候補の出馬表明などで世代交代が焦点の1つとなるなか、林長官はこれまでの閣僚経験などでの実績を前面に押し出したい考えです。

林官房長官 「それなりに実績も残せたと思っておりますので、そのことをしっかりと総理総裁にならしていただければ生かして、安定した政権運営をやっていきたい」

 一方、40人近くとみられる陣営のほとんどは岸田派の議員で、派閥内からも「脱派閥に逆行して映る」との指摘も上がっています。

 こうした声も考慮し、林長官の出馬に合わせ岸田派が3日にも総務省に解散届を提出するなど、派閥色の打ち消しに腐心しています。

自民党 小泉元環境大臣 「(国民が)いま自民党に求めていることは、派閥の力学で内向きの政策や内向きの論理でさまざまなことが決まる自民党ではなくて、1つ1つの小さな願いも実際に形にしてくれるような自民党を求めている」

 一方、6日に出馬会見を行う小泉元環境大臣は、自分は「無派閥を貫いてきた」としたうえで「派閥、無派閥を問わず支えられている」とも述べました。

 自民党総裁選は派閥との向き合い方が大きなテーマとなっています。