中国の当局に反スパイ法違反などの疑いで拘束され先月、起訴されたアステラス製薬社員の日本人男性に日本の金杉憲治中国大使が起訴後、初めて領事面会しました。

 日中関係筋によりますと、金杉大使は2日、中国の検察当局に先月、スパイ罪で起訴されたアステラス製薬現地法人の50代の日本人男性と領事面会しました。

 男性は、健康状態について「特段大きな問題は生じていない」と話したということです。

 中国政府は、起訴した事実を公表していますが、具体的な起訴内容は明らかになっていません。

 起訴を受けて拘束が長期化するおそれがあるなか、日本政府は「男性の早期釈放を強く求めていく」と説明しています。