東北電力は、女川原発2号機について原子炉に核燃料を入れる燃料装荷を3日から開始しました。
東北電力は、女川原発2号機の燃料装荷の前提となる施設の損壊を想定した大規模損壊訓練と、重大事故が発生した時の操作を確認するシーケンス訓練を8月に終えていました。
その上で、9月ごろを目指していた原子炉に核燃料を入れる燃料装荷について、3日午後3時に作業を開始しました。
使用済燃料プールに保管している核燃料560体を約1週間かけて原子炉に入れる計画です。
東北電力は、女川原発2号機について11月ごろの再稼働を目指しています。
須田善明女川町長「今後は稼働に向けた具体的なステージに 入ったということでありますから、これまで以上に責任や安全意識を高く持って臨んでいただきたい。懸念される材料があるなら、やはりしっかりと一歩でも二歩でも戻ってですね、そこから積み上げ直すという姿勢で臨んでいただかなくてはならない」
村井宮城県知事は「確実な作業を求めるとともに、装荷後に実施する作業等についてはこれまでにも増して厳格かつ慎重に進めていただくことを求めます」とコメントしています。
女川原発2号機の再稼働に向けた今後のスケジュールです。
3日に始まったのが、原子炉に核燃料を入れる燃料装荷という作業です。
10月ごろには、制御棒を引き抜き原子炉が起動されます。これにより核分裂が始まります。
そして、最後のステップとして発電機を送電系統に接続して発電を再開します。これで女川原発2号機は再稼働となります。
女川原発2号機は、東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプで、このタイプでは全国で初めての再稼働となります。