セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニ大手からの買収提案に対し、「当社の価値を著しく過小評価している」などと回答したことを明らかにしました。

 セブン&アイによりますと、「アリマンタシォン・クシュタール」はセブン&アイの発行済み株式を一株あたり14.86ドルで取得すると提案していて、セブン&アイの取締役会は「株主らの最善の利益に資する提案ではない」と全会一致の結論に至ったとしています。

 また、買収価格を大幅に引き上げたとしても、規制を巡るアメリカ当局との課題が考慮されていないとする懸念を示しています。

 その一方で、こうした懸念が払拭(ふっしょく)されれば「真摯に協議をする用意がある」としています。

 アリマンタシォン・クシュタールの幹部は、5日の決算説明会で「私たちは資金調達と提携の完了に自信を持っている」と述べ、買収への意欲を示しています。