小泉元環境大臣の出馬表明を受け、各陣営はどう受け止めているのでしょうか。

 (政治部・岡香織記者報告)  会見はまだ続いていますが、海外メディアも取材に来るなど注目度の高さをうかがわせます。

 会見を受けて他の陣営からは「すぐ解散すると言えば、皆ついてくると思ったんだろう。いい戦略だ」といった声がある一方、「これは公約なのか、相変わらず中身がない」といった冷ややかな声が出ています。

 また、裏金問題を巡り、選挙の公認に触れたことに、関係議員からは「不愉快だ」といった声も上がっています。

 地方票は圧倒的だろうとの見方があるなかで、党内基盤の脆(もろ)さが課題です。

 決選投票では議員票が鍵となるため、後ろ盾の菅前総理も強い危機感を示しているといいます。

 「決選投票はどうなるか分からない」と他陣営からの引きはがしを警戒し、自ら票固めに動いています。

 総裁選にはこれで6人が正式に表明したこととなり、来週9日には高市経済安保担当大臣が、10日には加藤元官房長官が出馬表明する方向です。

 「選挙の顔」として小泉氏に期待が集まる一方で、ベテラン議員からは世代交代への反発もあり、決選投票を見据えた各陣営の駆け引きが激しくなっています。