インカレ水泳3日目は男子200m個人メドレー決勝に注目選手が集結。 3レーンにはこの種目2連覇中であり、世界水泳福岡日本代表の小方颯選手(日本大学3年)。4レーンにはパリ五輪400m個人メドレー日本代表の松下知之選手(東洋大学1年)。5レーンには400m個人メドレー3位の山口哩駈選手(近畿大学1年)など、実力者が揃うレースとなりました。 このハイレベルな戦いを制したのは、牧野航介選手(東洋大学2年)。 大会1日目の400m個人メドレーでも自己ベストを大幅に更新して2位になっており、コンディションをしっかり合わせてきました。

レースでは得意のバタフライで飛び出すと、強化してきた背泳ぎでリードを守り抜きます。平泳ぎではほかの選手を追う形になるも、最後の自由形で一気に逆転し、優勝!400m個人メドレーに続き、この種目も自己ベストを更新しました。

レース直後には水をたたいて喜びを表した牧野選手。「必ず57秒を狙っていくという気持ちがあったため、気持ちが体を引っ張ってくれた。3月の選考会以降から弱点の背泳ぎと、強みである平泳ぎを強化することができたため、150mでリードをとって最後逃げ切るレースプランが結果につながったのかなと思う」と振り返りました。

また東洋大学の後輩で、この種目3位に入った松下選手については、「松下が入ってきて火が付いた。松下みたいに追いつきたい、なりたいっていう気持ちが芽生えて、練習を一緒にしてきて今ここまでこれたのかなと思う」と2人で切磋琢磨していることを明かしました。

そんな牧野選手に大きな影響をあたえた松下選手は、自身のレースについて「疲労感もあって思い切ったレースができなかった。その中でも3番に入れたことはよかった」と語りました。

個人メドレーで圧倒的な強さを見せた東洋大学の松下選手と牧野選手。今後のさらなる活躍に期待です。

男子200m個人メドレー結果 (1)牧野航介 東洋大学2年 1:57.32 (2)廣島偉来 明治大学4年 1:58.28 (3)松下知之 東洋大学1年 1:58.35