東南アジアなどを拠点とし、日本に向けて特殊詐欺を仕掛ける犯罪グループが後を絶たないなか、各国の捜査機関の連携を深めようと日本が初めて主催する国際会議が開かれました。

警察庁 露木康浩長官 「スマートフォン1台あれば、世界中どこからでも国境を越えて詐欺を敢行できる現代において、我々は極めて困難な戦いを強いられていると思うかもしれませんが、ともに闘うことで、この困難を克服できると確信しています」

 日本が初めて主催した「国際詐欺会議」では、アメリカや東南アジアの国など、合わせて20カ国の警察の捜査幹部ら100人が参加し、国境を越える特殊詐欺の現状や対策について話し合われました。    日本を標的にした特殊詐欺を巡っては、3月にタイで中国人ら63人が逮捕されるなど、犯行拠点の海外化などが進み各国の捜査連携が不可欠となっています。

 警察庁の露木長官は「詐欺は国際社会における最大の害悪の一つ」とし、「各国との連携を一層深めていきたい」と呼び掛けました。