南米ペルーで日本大使公邸人質事件の救出作戦を指揮したフジモリ元大統領が亡くなりました。86歳でした。

 アルベルト・フジモリ元大統領は、両親が熊本生まれの日系2世で、研究者を経て日系人として初めて1990年にペルーの大統領に就任しました。

 経済の立て直しや反政府組織の取り締まりに尽力し、1996年の日本大使公邸人質事件では救出作戦を指揮して、多くの人質の命を救いました。

 一方で、強権的な政治姿勢への批判を受け、市民を弾圧したとして禁錮25年の刑で刑務所に収監されていました。

 がんとの長い闘病で去年には釈放されましたが、11日に亡くなりました。