イランがロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとみられていることを巡り、ミサイルを運んだとされる貨物船がロシア南部の港に停泊していたとアメリカメディアが報じました。

 CNNによりますと、4日に撮影された衛星映像には、カスピ海に面するロシア南部・アストラハンのオリヤ港にロシア国籍の貨物船「オリヤ港3」が停泊している様子が映っています。

 また、CNNは船舶追跡データの情報として、この貨物船が先月29日にイランのアミラバード港に停泊していたと報じています。

 アメリカ財務省は今月10日、ロシア国防省がイランから短距離弾道ミサイルを輸送するため、貨物船「オリヤ港3」を使用したとして関連する10の個人と6つの団体に制裁を科したと発表しています。

 イラン外務省はロシアへのミサイル供与を否定していますが、アメリカのブリンケン国務長官は10日、「ロシア軍がイラン製のミサイルを受け取っていて、数週間以内にウクライナで使用する可能性が高い」と指摘しています。

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