大勢の客が駆け付けるなか、50年以上に及ぶ歴史に幕を下ろしました。

■9店舗が閉店 北海道から完全撤退

 先月30日に最後の営業日を迎えた札幌市内の西友。

 すでに商品が売り切れて空の棚もあるなか、買い物に訪れる人たちの姿が。なかにはバッグに詰め切れないほどの商品を買い込んでいた男性も…。

買い物に来た男性 「野菜から肉から。一回置いてきて、また買いに来ます」

 夫婦でこの店によく通ったという男性。

買い物に来た男性 「寂しいですね、本当に。近くに住んで30年以上経つ。ずっと利用していたような気がします」

 店内に設置されたボードには客から寄せられた西友への感謝のメッセージがぎっしりと…。

買い物に来た女性 「学校祭の買い出しを皆でして、クラスの子たちと一緒にきたり。なくなってしまうのが悲しい」

 1973年に初めて北海道に進出した西友。札幌市や旭川市など道内各地に展開し、最盛期には11店舗がありました。

 しかし、スーパーの競争が厳しさを増すなか、今年の春、経営改革の一環として道内からの撤退が決まりました。

 札幌市に残っていた9店舗が9月いっぱいで閉店。北海道での51年に及ぶ歴史に幕を閉じました。

■「ありがとう西友」半世紀の歴史に幕

 先月30日、最後の営業を終えた店の前にはたくさんの人が集まりました。

店長 「当店は1978年10月にオープンして以来、胆振東部地震の時はブラックアウトも起きて商品が販売できない状況で、停電もずっと復旧しないなか、外で販売した時は温かい言葉をたくさんいただいた。ありがとうございました!」

 閉店後の「西友」はイオン北海道に引き継がれ、順次、生まれ変わります。