9月27日に自民党総裁に選ばれた石破茂総裁が10月1日、国会で102代目の内閣総理大臣に指名されました。石破氏は10月15日公示、27日投開票の日程で衆院選を行う考えを表明していて、宮城県は解散総選挙モードに突入しています。

 「石破茂君を衆議院規則第18条第2項により、本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」

 石破氏は10月1日午後に開かれた臨時国会で、102代目となる内閣総理大臣に指名されました。

 石破氏は9月27日の自民党総裁選まで解散総選挙に慎重な姿勢を示していましたが、9月30日に一転、10月15日公示、27日投開票の日程で衆院選を行う考えを明らかにしました。

 解散総選挙となると必要となるのが選挙ポスターの掲示板です。

 新田智紀記者「現在、急ピッチで選挙ポスターの掲示板の製作作業が行われています。

投票日が確定していないため、日付が空白になっています」

 宮城県多賀城市にある印刷工場では宮城県、福島県、山形県の各自治体の選挙管理委員会から発注を受けた掲示板の印刷作業が行われています。

 掲示板は1枚1枚手作業で刷られていて、その数は7000枚に上るということです。

 解散総選挙を想定して8月から掲示板の製作を開始したということですが、解散風が一気に吹き始めたため休日返上で更に従業員を増員して対応していくとしています。

 アテナ事務機加藤一夫さん「もっともっと日にちが欲しいというのが本音ですよ。納期が決まっていますので、間に合わないっていうことがあると選挙ができなくなりますので、その辺は気を付けて納期は絶対に守ろうということでやっています」

 製作途中の掲示板は、選挙日程が確定した後に日付の部分の印刷を行い、公示日の前日までに各自治体の選管に届けられるということです。

 選挙の事務を担当する宮城県の選挙管理委員会も準備に追われています。

 中野玲那記者「県選管事務局では、スケジュール確認や選挙の手引きを作る作業などが行われています」

 1日朝、陣営や県民からの問い合わせの対応や関係機関とのスケジュール調整などに追われていました。

 県の選管では当初、任期満了の2025年10月に合わせて候補者に配布する立候補の手続き方法などが書かれた選挙手引きを電子化する予定でしたが、選挙が早まったことで前倒しで作業を進めています。

 宮城県選挙管理委員会事務局太田雅俊選挙班長「ある程度心づもりはしていましたけれども、実際ああいうふうに表明をいただきますと、いよいよ本番かなと感じております。

市区町村の選挙管理委員会とか関係機関と連携をしながら、ミスのないようにしっかりと準備をしていきたいと思っております」