レバノンでイスラエル軍の攻撃によって死亡したハマスの司令官がパレスチナ支援にあたる国連機関の職員だったことが明らかになりました。

 パレスチナの武装グループ「ハマス」は30日、司令官のファーテフ・シェリフ氏がレバノン南部でイスラエル軍の攻撃によって死亡したと発表しました。

 UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)のラザリーニ事務局長は30日、死亡したシェリフ氏が停職中のUNRWA職員だったと明らかにしました。

 シェリフ氏についてラザリーニ事務局長は、3月にハマスとの関与が疑われて停職処分とした後、調査を続けていたが、ハマスの司令官だったことは把握していなかったと述べています。

 パレスチナ支援にあたるUNRWAを巡っては、去年10月のハマスによるイスラエル国内への攻撃に職員が関与していたとの疑いがあり、欧米や日本からの資金拠出が一時的に停止していました。