機械メーカー「大川原化工機」への捜査の違法性を巡る控訴審で、証人として出廷した当時の警視庁公安部の捜査員が「決定権を持っている人の欲で立件した」と証言しました。

 「大川原化工機」を巡っては、違法な捜査で社長らが逮捕・起訴されたとして東京地裁が国と都に合わせておよそ1億6000万円の賠償を命じましたが、これを不服として双方が控訴していました。

 9日、東京高裁での証人尋問で当時の警視庁公安部の捜査員の一人が会社側の代理人になぜ立件したのか問われ、「組織としては理由はない。決定権を持っている人の欲なんだと思う」などと答えました。

 裁判は12月25日に結審する予定です。