宮城県大衡村での半導体工場の建設計画が白紙になったことをめぐり、村井知事は進出予定だった台湾の半導体大手PSMCの幹部から説明と謝罪を受けたことを明らかにしました。

 半導体工場をめぐっては、台湾の半導体大手PSMCとネット金融大手SBIホールディングスが、大衡村で2027年から稼働させる予定でした。

 ところが一転して9月27日にPSMCの撤退が明らかになり、計画は白紙になりました。

 村井知事は9日の定例会見で、PSMCの社長ら幹部が7日に宮城県庁を訪れて1時間ほど面会し、日本政府の補助金の条件である10年以上の継続生産を保証することが台湾国の法令に抵触する可能性があるほか、今後進出するインドでは経営責任が生じないなどと説明を受け、謝罪があったと明らかにしました。

 村井知事「期待を持たせてしまって結果的にこのような形になりましたと。大変申し訳ございませんでしたと。県民の皆様に心からおわびを申し上げたい、というお話はございました」

 富県宮城を掲げる知事肝入りの計画だっただけに、悔しさをにじませました。

 村井知事「納得できたということはなかなか言えない。言えません。しかしながら、もうここで時計の針を戻すことは実質的には難しいと考えておりますので、これをもって一区切りと考えている」