性的な人身売買などの疑いで先月、逮捕されたアメリカの大物音楽プロデューサーが被害者120人から告発されていることが明らかになりました。

 ラッパー、そして大物音楽プロデューサーとして知られる「ディディ」こと、ショーン・コムズ氏。先月、性的人身売買などの罪で逮捕・起訴されました。

NY州南部地区連邦検事局 ウィリアムズ検事 「コムズ被告は少なくとも2008年から自らの性的欲望を満たす行為をして、その事実を隠すために被害者を虐待、脅迫し沈黙することを強要した」

 検察はコムズ被告が度々、性的なパーティーなどを開催、その際に自分の立場や名声、薬物などを利用して複数の男女に性的な奉仕を強要したと主張しています。

 そして今月、世界に衝撃が…。

 コムズ被告に性的被害を受けたという人々が性的暴行や虐待、売春の強要などの罪で弁護士に提訴を依頼しているのですが、その数なんと120人(の男女)。しかも、そのうち25人が事件当時、未成年。中には当時、9歳だった告発者まで…。

 多くのセレブを友人に持つコムズ被告。タブロイド紙などは、コムズ被告と親交が深いセレブたちの名を挙げて関与を匂わせ、SNSには真偽不明の噂話、様々な憶測が…。

米SNSから ※真偽は不明 「『ディディ』のパーティーにいつも参加していたのが、(カマラ)ハリスだよ」 「ディカプリオは怪しい。今、国内にいないし」 「子どものころからディディと親しかったジャスティン・ビーバーは被害者かも」

 裁判所に出廷したコムズ被告は無罪を主張。代理人も性的虐待などは虚偽であり、名誉毀損にあたると争う姿勢です。

 世界に衝撃が走った大物プロデューサーの逮捕・起訴。アメリカのエンタメ業界で今、何が起きているのでしょうか。