北朝鮮問題を担当する日米韓3カ国の高官が会談し、韓国の国内情勢が混乱するなかでも北朝鮮への対応で連携していくことを確認しました。

 外務省の鯰博行アジア大洋州局長はアメリカ国務省のクリテンブリンク次官補、韓国外交部の趙九来(チョ・グレ)外交戦略情報本部長と会談しました。

 北朝鮮がロシアに派兵して戦闘に参加していることや軍事援助に関する「包括的戦略的パートナーシップ条約」が発効されるなど軍事協力が顕著になっているという認識を共有し、深刻な懸念を表明しました。

 また、北朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイル計画の資金源となっている不法なサイバー活動についても協力して対応していくことを確認しました。

 外務省幹部は「韓国で非常戒厳の宣言と解除があったなかでも朝鮮半島情勢が緊迫しないよう日米韓で連携していく」と強調しました。

 また、日本側からは拉致問題の解決に向けてアメリカと韓国に引き続き協力を求めました。