岩屋外務大臣は25日に北京で行われた中国・王毅外相との会談について、中国側の発表が「正確ではない」と指摘し、申し入れをしたと明らかにしました。
岩屋外務大臣 「中国側の発表は正確ではないということをまず申し上げておきたい」
今回の日中外相会談を巡り、中国側は歴史認識について議論が及んだ際に岩屋大臣が「『村山談話』の明確な立場を引き続き堅持し、深い反省と心からの謝罪を表明すると述べた」と発表しました。
これに対して岩屋大臣は「正確ではない」と指摘し、「石破内閣は1995年の『村山談話』、2015年の『安倍総理談話』を含む、これまでの総理談話を引き継いでいる」と発言したと説明しました。
そのうえで「中国側の一方的な対外発表だ」とし、その日のうちに申し入れを行ったと明らかにしました。
また、記者会見では中国に関し、6月に蘇州市でバス停にいた日本人親子が男に切り付けられて負傷したほか、9月に深セン市で登校中の男子児童が刃物で殺害された事件を巡り、岩屋大臣はそれぞれ逮捕されていた中国人の男が起訴されたことを確認したと明らかにしました。