海上保安庁は10日のインドとの長官級会合を前に合同訓練を行いました。アメリカとオーストラリアの関係者も視察を行うなど、「クアッド」の連携協力をさらに進めていく狙いがあります。

海上保安庁 瀬口良夫長官 「(米豪との)交流の場を設けたことに意義がある。今後の連携協力に寄与するものと考えている」

 9日、横浜海上防災基地において海上保安庁とインド沿岸警備隊による合同訓練が行われました。

 訓練では特殊救難隊によるつり上げ救助を行ったほか、タンカー内でアンモニアなどの危険有害物質が漏洩(ろうえい)した場合を想定した対応などを確認しました。

 去年9月に行われた日本、アメリカ、オーストラリア、インドによるクアッドの首脳会合では中国を念頭に自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョンを前進させ、海洋安全保障などで連携の強化を目指すことが確認されていました。

 今回の合同訓練にはアメリカとオーストラリアの関係者も視察に訪れるなど、クアッドのさらなる連携協力を進めていく狙いがあるということです。