中国で拡大している呼吸器の感染症「ヒトメタニューモウイルス」。実は日本でも感染者が出ています。実際に感染したことがある人に話を聞くことができました。
■“ヒトメタニューモウイルス”どんな病気?
乾燥が続く冬。呼吸器の感染症が増える季節です。なかでもこの年末年始、耳にする機会が増えたのがヒトメタニューモウイルスです。
特にヒトメタニューモウイルスの増加が報告されているのが中国。
現地を取材しました。北京の小児科病院です。
診察に訪れた人 「何となくヒトメタニューモウイルスというのがあって、熱やせきの症状が出て、子どもがかかりやすいとは聞いています」
中国でもヒトメタニューモウイルスは「聞いたことがある」というレベル。流行の中心はインフルエンザです。
経験者に聞きました。
先月に感染した人 「子どもが先月にヒトメタニューモウイルスにかかって、それで家族3人全員がかかってしまったので。私はせきが残っている。(子どもは)最初、鼻水がすごかったのと、ちょっと機嫌が悪いというか、だるそうな感じで、あまり眠れなかったのと結構、せきが多かった。(良くなるまで)2週間くらいはかかって、どうしても食欲がなくなってしまって」
気を付けるべきは小さい子どもです。
ハピコワクリニック五反田 岸本久美子院長 「毎年ちょこちょこ流行することがありまして、多くは3月から梅雨前くらいまで流行することが多いです。症状は風邪のようなもので済むことが多いです。あまりかかったことのない赤ちゃんですと、時に重症化してぜいぜいすることもあります」
予防法は普段からの手洗い、うがい、マスク着用。アルコール消毒も有効だということです。