アメリカのトランプ次期大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談が数週間以内に行われる見通しだとトランプ氏の側近が明らかにしました。

 トランプ次期米政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官になるウォルツ下院議員は12日、アメリカのABCテレビに出演し、トランプ氏とプーチン氏の電話会談が、数日か数週間以内に行われる見通しだと明らかにしました。

 また、対面での会談の準備も本格的に進んでいると述べました。

 ロシアとウクライナの停戦の見通しについてウォルツ氏は、ロシアによるウクライナの一部地域の占領を容認する姿勢を示しました。

 ウォルツ氏は、クリミアを含むロシアの支配地域すべてからロシア人を追放することは非現実的だとトランプ氏は考えていると述べ、「世界もそのことを認識し始めることが重要だ」と指摘しました。

 トランプ氏とプーチン氏の対面での会談を巡っては、要請があればスイスが会合場所を提供する用意があるとスイスの外務省が表明していると現地メディアが報じています。