トランプ氏は孤立主義を強めかねない政策転換を次々と打ち出し、国民の受け止めは二分しています。ホワイトハウス前から報告です。

 (小島佑樹記者報告)  トランプ氏は現在、議会議事堂で昼食会に出席していて、この後、支持者らが待つアリーナへと向かうことになっています。

 政治経験ゼロで挑んだ1期目と比べると、今回の就任演説は大統領経験者としての余裕を感じさせるものでした。

 大統領選で勝利した自信というものが随所ににじみ出ていて、公約を「絵に描いた餅」にはさせないという覚悟を示したと言えます。

 トランプ氏はバイデン政権からの大転換を「常識の革命」だと位置付けました。

 「パリ協定」からの離脱や政府が認める性別を「男性」と「女性」だけにする政策はまさにその象徴ですが、国際的な流れと逆行し、孤立主義を強めるリスクをはらんでいます。

 また、不法移民対策への並々ならぬ決意を示していて、トランプ支持者は「希望に満ちた演説だ」と評価しています。

 一方で、国の分断を癒すというメッセージはなく、「今後の4年間、どう生きていけばいいのか」という絶望の声が上がっています。